繋がる、地域の輪!~シニア&子どもカフェ“遊”~

こんにちは。3期生の、ぷーちゃんです。
今年は、3年ぶりに吉原祇園祭が開催されましたが、皆さんは参加しましたか?
私は静岡市清水区の出身のため、今回、初めて祇園祭に行きましたが、皆さんの江戸っ子のような粋な着物の着こなしと演奏がカッコよくて、自分自身が熱気の中に包まれていく感覚がとても心地よく感じました!

最近、娘と吉原商店街やその周辺を散歩することが楽しみの一つになっています。
魅力はやっぱり、レトロな下町情緒。商店街をのんびり歩くと、車で移動している時には見逃してしまう発見がいろいろあり、五感を楽しませてくれます。
今回は、そんな吉原商店街から歩いてすぐのところにある、「シニア&子どもカフェ“遊”」をご紹介します。

一緒に、ごはん食べようよ!

「シニア&子どもカフェ“遊“」の代表者である松本さんは、美術教師でしたが、いつか喫茶店やペンションなど、人が集まる場所を作りたいという夢がありました。6、7年前に子ども食堂の存在を知り、構想を練っていたところ、建物所有者の若月さんをはじめ、たくさんの仲間が集まり、5年前の平成30年に、夢の実現に至りました。

共同経営者の若月さん(左)と代表者の松本さん(右)

子ども食堂とは、地域住民やNPO法人が主体となり、無料または低価格で子どもたちに食事を提供する場所です。
親子での参加もOK。家族揃ってご飯を食べることが難しい子どもたちに対しても、温かな団らんの中で食べられる食育の場として、全国的にも注目されている取組です。

調理の担当もしている若月さんは、愛鷹そばの会の会員で、毎月第一土曜日は、北海道産の蕎麦粉を使った自慢の手打ち蕎麦を振る舞います。

小川の清流のように、のど越し爽やか!揚げたての天ぷらと召し上がれ

心に火を灯す、草の根活動

若月さんの幼いころ、ご両親が電気屋の仕事で忙しい中、近所の家でご飯を食べたり、お風呂に入れてもらったり、宿題をみてもらったりと、近所の方々が家族のように可愛がってくれたそうです。そんな若月さんは、「その感謝の気持ちを、今度は違う人にお返ししたい。」と話してくれ、私は胸が熱くなりました。
若月さんの家族を思うお母さんのようなやさしさはいろいろあります。たとえば、乳アレルギーのある子のために、水ようかんを用意してあげたり、シニアの方のためには、カツカレーのカレーとキャベツを分けてとんかつ定食のように食べられるようにしてあげたり、いつもはスーパーのお惣菜を買っている方のために温かい出来立ての食事を食べてもらったりと、小さな気配りがたくさんあります。

そんなお二人の活動を応援し、野菜やお米を届けてくれる方、近所のお寺からも缶詰やお供物の寄付があり、そのお返しとして草取りや庭木の剪定のお手伝いをすることもあるそうです。
また、松本さんの元同僚の方も、教師の経験を生かし、子どもたちの相手をしたり、昔の遊びを教えたり。この場所が、人の好意を取り次ぐ場所にもなっていて、誰かの役になりたいという人の受け皿になっています。支え合い循環していく幸せな仕組みが出来上がっていると感じました。

おもちゃや駄菓子も魅力的

「シニア&子どもカフェ“遊“」が子ども食堂として開いていない日は、レンタルスペースとして貸し出しています。サークル活動やミーティング、各種発表会など、いろいろな使い方ができます。その施設利用料も、シニア&子ども食堂の運営費の手助けになっています。

シニア&子どもカフェ“遊“

富士市今泉1丁目6−6
電話番号:
営業時間 土曜日10時~15時
定休日
ホームページ:https://fujicafeforyou.wixsite.com/fujicafeyou