地球とわたしに優しいお店「HACOFUNE」

こんにちは。5期生のみゆみゆです!

皆さんは、今着ている洋服のタグを見たことはありますか?
いつ、どこで、だれが作っているのか、ちょっとだけ考えてみる・・・。
たったそれだけでも、何かが変わるかもしれません。

今回は、富士市厚原でコミュニティトレードのお店「HACOFUNE」を経営している加藤かおりさんに、お店を立ち上げた理由や地球に優しい商品の紹介をしていただきました。

「HACOFUNE」を経営している加藤かおりさん

HACOFUNE創業のきっかけは?

加藤さん:
一般的に日本で大量に売られている洋服は、海外の縫製工場で大量に生産されたものが日本に輸入され、販売店を通して皆さんの手に届きます。でもそれでは、作り手がどんな想いで作ったのか、私たちは知る由もありません。私がインドに留学をしていたときに現地の仕立て屋さんに手織りのインドカディ(インドで生産されている手織りの布)を使用したワンピースを作ってもらう機会がありました。オリジナルサイズで着心地も良く、なにより仕立て屋さんが私のために作った温かみのあるものでした。
一方日本は、販売者から商品を買うことはあっても、生産者の存在がどこかないがしろにしているように感じます。
このインドでの経験を活かすことはできないだろうかと考えたときに現地とフェアトレードをする会社、シサム工房(京都市)に出会いました。のちに、インターンすることになり、そこで得た知見を富士市にも波及できたらいいなと思っていました。

そして、2年前にコロナショックが起き、思うように外出ができなくなり、人と会うことや会話も制限されてしまいました。私たちが普通に暮らしていた日常が一瞬にして変わってしまいました。私は、もう一度、人と会うことで生まれる優しさのある買い物ができたらと強く思うようになり、HACOFUNEを創業することを決心しました。

アメリカのビンテージトレーラーハウス「エアストリーム」を改装したのが、HACOFUNE。

コミュニティトレードとは

フェアトレードは、一言で言うと、「公正取引」です。
発展途上国の貧困な生産者や労働者の生活改善と自立を支援する国際的な運動のスローガンで、適正な報酬での取引と言い換えられることもあります。
そして、コミュニティトレードは、国内外、また発展途上国や先進国との垣根を越えたもので、地域の小規模生産者の方々をサポートしていくというものです。

HACOFUNEで購入できる商品は?

大きく分けて3つのキーワードをもつ商品が購入できます。
エシカルファッション:
生産する労働者の人権保護と環境に配慮した洋服。
フェアトレードアイテム:
権力のある国が一方的な貿易をするのではなく、現地と公正な価格で物の取引をした雑貨。
ハンドメイドアイテム:
地域に住むクリエイターが、「アートのある暮らし」をテーマにした作品。

「なんだかどれも難しそう。私に関係あるのかな。」そう感じた人もいるかもしれません。
HACOFUNEで買えるのは、どれも地域や世界で抱える問題に向き合った商品や、現地と適正な価格で取引する代理店「シサム工房」と、セイワコウムテンが取引した商品なので、HACOFUNEで商品をお求めいただくと、必然的に地域や地球を救うことに繋がります。
安くて可愛いアイテムを気軽に購入できる時代ですが、その裏で起きている社会問題について、考えることができるのもHACOFUNEの特徴です。
私たちが便利な生活が送れる一方で、他の誰かが苦しい思いをしている。それを解消するためにHACOFUNEはあるんです。

今から、私がおススメする商品をご紹介しますね。まずは写真からどうぞ!

①オーガニックコットンワンピース:
インドで生まれたエシカルファッション。コットンの栽培法のなかで全体の1%にも満たない、オーガニック農法で作られたワンピースで着心地も抜群です。
②ソネングラス(瓶型ソーラーランプ)
南アフリカで生まれたフェアトレードアイテム。日中は太陽のエネルギーをたくわえ、夜間や暗闇では光を灯します。災害用のランプとしても活用できます。
③布ナプキン(アトリエまうあ作)
地域に住む作家が作った布ナプキン。子宮に優しいアカネ染めのピンクと、ブロックプリントの生地のコンビネーションが魅力。吸水性や耐水性にも優れています。

新しい時代の買い物について、展望を教えてください。

コロナで広がったのはウイルスだけではなく、人と人の心の距離にも影響を及ぼしました。そこで気づいたのは、人が自然に出会い交流できる拠点づくりでした。
これからのHACOFUNEは、今ある資源を大切に、地域のクリエイターとお客様が自然に集う拠点として発展すること、また施設内にある他のジャンルと融合することで、ワクワクが波及する暮らしを皆様と共につくりあげていきたいです。

自宅で作品を制作しているけれど展示するところがない、地球に優しいファッションが買いたい、そんな人たちの受け皿になれるような居場所として、皆様のご来店を心よりお待ちしています。

コミュニティトレードHACOFUNE

富士市厚原482-13
電話番号:090-994-4514
営業時間 火曜日、木曜日 10時から15時
水曜日、金曜日 10時から18時
土曜日 13時から17時
定休日 日曜日、月曜日
ホームページ:https://hacofune.shop/