譲り合いから、広がれ!交流の輪。すま~と交換会

こんにちは。三期生の、ぷーちゃんです。

富士市で、こども用品や家庭雑貨等の無料交換会を主催する、西堀直子さん。

その活動のきっかけは、旦那様がいただいてきた、ベビーカーとチャイルドシートでした。 新品が欲しかった西堀さんは、1世代前のベビーカーとチャイルドシートに少しガッカリしつつも、旦那様ときれいに磨き上げてみたところ、新品のようにピッカピカになったそうです。

その時の充実感は清々しく、今までの価値観が変わっていった瞬間でした。 上の子が2才、下の子がお腹にいる状態の頃、西堀さんは託児所のママ友達のたくさんの協力のもと、一人で企画運営を行い、すま~と交換会を立ち上げます。

最初は1つ1つの品物にメッセージをつけたりと、ちょっとしたプレゼントのように交換し合いました。また、物が残らないように、終わりには各自持ち帰ってもらうスタイルでしたが、子育ての忙しい中、メンバーの手間を最小限にできるよう、今では、持ち込みと持ち帰りの点数は自由、残った衣類の一部は、動物愛護団体に寄付したり、まちづくりセンターの衣類回収ボックスを経由して、海外や、市民ふれあいバンクにも寄付したりと、うまく循環するシステムが整ってきました。

当初はSNSが今ほど発達していなく、どう宣伝したら良いかもわからなかったのに、気づけば次第に評判となり、各種新聞社に取材されるようになっていました。

各企業とのコラボ企画もふえてきて、昨年12月14日にはフィランセで、『富士市 男女共同参画都市宣言10周年記念事業』のイベントで 各企業や他の子育て支援団体と協力し、すま~と交換会を行いました。

4年前からすま~と交換会にお世話になりっぱなしの私も、取材しながらたくさんの服を交換できて、大満足。会場の子どもたちは皆、おもちゃ選びに夢中。子どものおもちゃや服は、すぐ使わなくなってしまうことが多く、きれいな状態のものがたくさんあります。 親子でハッピー、ニコニコになれるのが、交換会の魅力なのです。

でも、これは、すま~と交換会メンバーの皆さんが、その裏では運搬の手間をかけ、保管場所の確保などに尽力してくださっているからこその恩恵なのだと思いました。

12月14日の午後に行われた「富士市男女共同参画都市宣言10周年記念式典」では、”子育て世代の孤立化を防ぐための取り組み”や、”富士市で育児・介護をしながら働きやすい職場について”や、”富士市民の力で作られた条例の生かした方”などについての講演があり、フィランセの大ホールがほぼ満席で、市民の子育てに対しての関心の高さと、富士の女性の行動力が伺えました。

西堀さんも式典に参加し、すま~と交換会が間もなく節目の10年目を迎えようとする今、新たなる10年を視野に入れて思いを巡らせました。 今回のすま~と交換会でも、”誰か1人でも何かを感じ、何かを学び、何かしらのきっかけができたことがあれば…”と願う西堀さん。自身もワーキングマザーであり、「自分たちの子育てもまだまだ大切な時期で、大きなことはできないけれど、この活動が途絶えないように続いていければ」と語られる西堀さんに、私は、静かなる意志の力を感じたのでした。

すま~と交換会

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