目標はパラリンピック出場!恩師と掴む世界への切符


こんにちは。3期生のもじゃこです。

2021年開催予定の東京2020パラリンピックへの出場を目指し、恩師や家族と共に戦い続けるアスリートがいます。

陸上男子走り幅跳び知的障害クラス山口光男(やまぐちみつお)選手(富士市在住 パーパス株式会社所属)。
2016年のリオパラリンピックにも出場し、10年もの間日本代表として活躍しています。
今回は山口さんと2人のお子さん、恩師であるコーチの神田いずみさんの4人で取材に応じて頂きました。
高校に入学した頃、自信がなく無気力だった山口さんを見て神田さんは「夢中になれるモノを見つけて欲しい。輝いて欲しい!」と、思ったそうです。

山口さんと走り幅跳びとの出会いは特別支援学校高等部に入学して最初のスポーツテストでした。
元々、体を動かすことが好きだった山口さんですが、その時の記録は周囲を驚かせるほどだったそうです。それがきっかけで全国障害者スポーツ大会に出場したことから、山口さんの陸上と共に生きる日々が始まりました。

高い目標になかなか手が届かず、スランプに陥った時、まず原点に戻り、ゆっくり歩くことからはじめ、同じ競技場に練習に来ていた子どもたちと一緒にジョギングをしたり、高校生の練習に混ざって一緒に跳んだりしたそうです。
辛い時期を過ごした人たちが山口さんの支えとなり、今では共に乗り越えた仲間になりました。

リオパラリンピックに出場した時は、世界の舞台に立てたことがとにかく嬉しくて、楽しく跳ぶことが出来たと話していました。

悔しい思いを乗り越えるたびに「跳ぶことが好きだ」「跳ぶことが楽しい」と言って立ち上がり、新たな目標に向かって飛び続けています。
「彼の中では青春が今も続いてるから」と語る神田さん。
2人が親子のように寄り添い、作り上げてきた走り幅跳びが、東京2020パラリンピックの舞台で見られることを楽しみにしています。

山口選手からのメッセージ
「辛い気持ちになったり落ち込んだ時、何か楽しめることを見つけて延ばしていってほしいです」

写真右から神田いずみさん、山口選手、山口選手の娘2人