子供も大人も気軽に挑戦!伝統工芸「富士の型染」体験教室レポ
こんにちは、ふじ応援部7期生のKanaです。10月5日に富士市伝法にある富士山かぐや姫ミュージアムの工芸棟染色室で「富士の型染体験」が開催されました。私も参加してきましたので、当日の様子をご紹介します。
「世界にひとつだけ」を生みだす独自の技法
皆さんは型染(かたぞめ)をご存じですか?型染とは型紙を用いて布や和紙などを染め上げていく染色技法の一つです。
「富士の型染」は家庭の台所を工房に、市内に住む主婦たちによって始められました。スケッチから染めまでの行程を、全て自ら手がける技法であり、現在富士市の文化を代表する伝統工芸です。
「富士の型染」についてより多くの市民に周知し、体験してもらうことを目的として、今回体験教室が開催されました。
「富士の型染」グループの講師4名をお招きし、今回は絹の小風呂敷を染めました。体験教室では初心者でも気軽に挑戦できるよう、あらかじめ糊置きまで終えた生地を使用し、色を差す工程を中心に学びました。
富士の型染に初挑戦!
身近なモチーフが描かれた4種類のデザインから、好きな柄の生地を1人1つ選んで、いよいよ型染開始!
体験教室の内容
色差し デザインに応じてモチーフ部分を染料で染めます。 今回私は富士山柄に挑戦!赤富士にしました。 | |
地染め 刷毛で背景を染めます。 コツは一方向で均一な力加減で染めること。 …これが難しい!色の調子を見て、2回染めました。 | |
色止め 裏面からアイロンをかけて色止めをします。 | |
蒸し 20分間蒸します。 蒸しあがるのをワクワクと待ちながら、ご一緒した皆さんとしばし雑談タイム♪ | |
水洗い 水に5、6分浸して糊を落とし、やさしく水洗いします。 糊がおかれていた部分は生地の白色が残るので、色のコントラストがきれいです。 | |
タオルで水気をとり、アイロンで仕上げたら完成! 染めている時よりも鮮やかな仕上がりです。 |
▼体験の様子を短い動画にしました。
失敗しそうになっても、講師の方がフォローしてくださるので安心です。当日はあいにくの雨で、染めた後ドライヤーで生地を乾かすのに少し時間がかかりましたが、講師の方のご協力のもと2時間半で完成できました。
参加者からは「同じ図柄でも作る人によって全然違う仕上がりになるのが面白い。」「染めている時と仕上がった時との色が違うので、出来てからのお楽しみ感があって楽しい。」などの声がありました。
染めるよろこび・集うたのしさ。未来へ伝えたい富士の型染の魅力
今回私が参加するきっかけとなったのは、以前ネットでたまたま見かけた富士山が描かれた「富士の型染」ののれんです。色鮮やかで温かみがありどこか素朴な美しさに心が動かされ、富士市に型染の文化が根付いていることを知りました。
いつか型染に挑戦したいと思いながらも、仕事と育児に追われなかなか時間がとれずにいたのですが、今回体験教室に参加ができてとても嬉しかったです。伝統工芸の型染をきっかけに様々な年代の方々と交流ができ、有意義な休日を過ごすことができました。
本来は工程が多く時間と技術が必要な型染。
伝統工芸と聞くと難しそうで挑戦するのに勇気がいる印象がありますが、この体験教室は子どもから大人まで気軽に参加できるカリキュラムでした。親子で、または友達同士で型染を楽しむのも良さそうです。
また機会があったら、今度は娘と一緒に親子で体験できたらと思います。自分で染めた生地には愛着もわきます。実際に小風呂敷を使う日がとても楽しみです。
彩り鮮やかで個性豊かな仕上がり
富士山かぐや姫ミュージアムでは年間を通して様々な文化に触れるイベント・体験講座が開催されています。詳しくはHPをご確認ください。
■富士山かぐや姫ミュージアム HP
※ふじ応援部で以前ご紹介した富士山かぐや姫ミュージアムの記事はこちら
富士山かぐや姫ミュージアムへ行こう – ふじ応援部 (fuji-ohenbu.jp)
富士山かぐや姫ミュージアム
静岡県富士市伝法66-2電話番号:0545-21-3380
営業時間 夏期(4月~10月) 午前9時~午後5時
冬期(11月~3月) 午前9時~午後4時30分
定休日 月曜日 (祝日の場合は開館)
祝日の翌日
12月28日~翌年1月4日
ホームページ:https://museum.city.fuji.shizuoka.jp/