浮島ヶ原自然公園にひっそり咲く絶滅危惧種「サワトラノオ」
こんにちは。7期生のしばけんです。
みなさんは絶滅危惧種の群生地が富士市にあることをご存知でしょうか?
以前から気になっていた絶滅危惧種「サワトラノオ」が浮島ヶ原自然公園に咲いていると聞き早速見に行ってきました。
サワトラノオを守る 浮島ヶ原自然公園
サワトラノオは富士市の天然記念物に指定されている植物です。
サワトラノオは原野や川岸の湿地帯に生える多年草です。茎の先に10センチ前後の総状の花をつけるので「虎の尾(トラノオ)」の名が付けられたそうです。
関東地方と九州地方の数ヶ所での生息が知られていますが、自生地は土地開発により非常に少なくなっています。
静岡県ではこの浮島ヶ原のみに生息し、主に公園とその周辺に群生しています。浮島ヶ原自然公園は国道一号線沿いにあり、土地開発に伴う埋め立てが進んでいたことから、 サワトラノオなどの湿生植物保護のねらいもあって、この公園の設置が計画されました。
自然豊かな空間が広がる♪
浮島ヶ原自然公園はとにかく自然がいっぱいです!見渡す限りの緑と葉の揺れる音に癒されます♪
公園に入るとすぐ水辺を発見しました。ここにはザリガニやカダヤシ、メダカも生息しているそうです。
水辺にそっと近づくと、生物がたくさん生息していおり、夢中になって覗き込んでいるとあっという間に時間が過ぎてしまいます♪
たくさんの生物が隠れているかも!
背丈の高い草木の間にある通路を進んでいくと、所々に印がしてあり植物の名前が書いてあります。聞いたことのない名前の植物ばかりでした。
そして目印の先に小さな植物「ナヨナヨワスレナグサ」がかわいい花を咲かせているのを見つけました。
目印があっても小さな花なので見落としてしまいそうでした。花はとても小さいのですが、きれいな青色をしていて存在感があります。
植物だけではなく、生息している生き物の看板もあります。
虫が苦手な私は足元ばかりが気になってしまい、草木が揺れて擦れる音にオドオドしながら進みましたが、結局他の生物に出会うことはなく、私が見た生物はカダヤシとカニとカラスだけでした(笑)。
ついに発見!!
植物の看板を発見したものの、なかなかサワトラノオに出会えず周歩き回っていましたが、探しながら気づいたことがありました。サワトラノオは私が思っていたより小さな花だったんです!
見つからなかった原因は、通路の両脇の草木の背丈が高いので自然と目線が上がってしまい、サワトラノオを見落としていたからでした。
サワトラノオはわたしの想像より小さく、草木の根元にひっそりと咲いていました。
カニ除けのための囲いをして、目印のヨシの棒が立ててありました。今回は3ヶ所でサワトラノオを確認することができました。
サワトラノオは小さな花が集まり、名前のとおり虎の尾のように丸くなって咲いていてとても可愛かったです。
植物を大切に
浮島ヶ原自然公園では他にもたくさんの植物を見ることができます。
植物を保護するために囲いをするなどして、珍しい植物を大切に管理しています。
貴重な植物が富士市にもっと増えて、長く生息し続けてほしいですね♪
(浮島ヶ原では5月中旬から6月中旬にかけて見ることができます)
そして、天気が良ければ富士山の絶景を見ることができます!
また、令和6年4月には江戸時代の浮世絵師・葛飾北斎の代表的作品品「冨嶽三十六景」( 全4 6 図) の富士市の風景といわれる「駿州大野新田」( すんしゅうおおのしんでん)のPR看板が設置されました!
自然豊かな植物たちと富士山がこの富士市にはあります。
みなさんも散歩をしながらサワトラノオを探してみてはいかがでしょうか。